【新築】複合福祉施設「心の泉」様

女性建築士とタッグを組んで実現した、新たなカタチの複合福祉施設。

愛知県北西部に位置する春日井市。中枢中核都市とも言われる春日井市の中でも、まだ自然が残るエリアに新たな複合福祉施設が完成しました。

もともとあった事業所が手狭になってきたことをきっかけに移転が決まり、フルハウスにご依頼をいただきました。

この施設は「日中一時支援」「生活介護」「訪問介護」という3つの柱で、きめ細やかな福祉サービスを提供しているのが大きな特徴。

事業者様との事前打ち合わせにて綿密なヒアリングを重ねて要望を引き出し、利用者様が安全かつ安心して過ごせる環境である事、そしてスタッフがスムーズかつ快適に働けることを重要視したデザイン設計が実現しました。

黒×茶の組み合わせで落ち着いたトーンに仕上がった外観は、「どんな建物なんだろう？」と想像をかき立てる格好良さ。

正面中央には利用者様のご家族やスタッフ、業者の方が出入りするメインの玄関があり、左サイドには「日中一時支援」、右サイドには「生活介護」の利用者様が出入りする専用の出入口を設けています。

利用者様の中には知らない人に対して不安を感じる方もいること、そして関係者以外の出入りをしっかりチェックできるよう防犯面等にも配慮した設計に。

メインの玄関を入ると正面には開放感のあるコミュニティスペースが。
「できるだけ明るくて、風通しが良い施設にしたい」という事業者様の想いをしっかりと実現したスペースの一つ。

いずれは保護者に向けたセミナーなどもしていきたいとの要望があり、たくさんの人数が一堂に会せるようにしっかりと広さを確保しました。

すぐ横には2階の事務所につながる階段があるので、利用者様と訪問者が顔を合わせることのない動線も確保しています。

1Fフロアは「日中一時支援」と「生活介護」のデイケアスペース。

窓から自然光が差し込む、広々とした明るい空間に。

利用者様の状態に合わせてベッドと布団どちらも対応できるよう、畳の小上がりも設けています。

ベッドや車イスなどが移動することや一時的な置き場が必要なこともあり、ドアの位置や物の置き場、ベッドを回転しても物がぶつからない距離などを徹底的に計算。安全に動ける動線を叶えられたのは、事業者様が日常的な細かな動きを打ち合わせで丁寧に説明してくれたからこそ。

また、1Fフロアは中央にトイレやキッチンといった水廻りを集約することで、スタッフさんたちが動きやすいスムーズな動線に。

そして医療ケアに必要なアイテムや、利用者さんの生活用品などがしっかり収納できるようスペースをしっかりと確保。

必要なモノ、準備の仕方など日常業務を細かくヒアリングさせていただき、無駄のない、使い勝手を重視した収納計画をカタチにしました。

2Fフロアには事務所を。
多くのスタッフが利用する場所になるので、外周部分にカウンターデスクを設置し、その日の気分に合わせて好きな場所で仕事ができるようフリーアドレススタイルに。

ここは休憩スペースも兼ねているので、ホッと心が休まるよう窓からは自然な景色が眺められるようプランニング。

業務上、資料や書類がとても多いので、日常的に使うものは大容量の本棚に、長期保管するものは書庫にとそれぞれの保管場所を区別。

物が多くてもスッキリと収納でき、スタッフさんたちの仕事が快適に進められるような空間デザインにこだわりました。

事業所移転をきっかけに、さらに多くの障がいをお持ちの方、そしてそのご家族の手助けを。という事業者様の想いが実現した複合福祉施設。


真摯に障がい福祉と向き合われているスタッフさんたちとの関わりの中で、高いプロ意識と思いやりのある温かさを兼ね備えた素晴らしい人柄に触れるシーンがたくさんありました。


利用者様が心から安心して過ごせる、そして熱い想いをもった事業者様が快適に福祉サービスを提供できる、そんな笑顔が集まる新たな場所が誕生です。

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